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そのオリーブオイルはニセモノかも?!本物のオリーブオイルの見分け方

あなたのお家のキッチンに
オリーブオイルはありますか?

ネットやテレビで
オリーブオイルの健康効果や
美容効果が取り上げられ

特に、

「エキストラバージン
オリーブオイルは体に良い!」

という認識を持つ方が増えました。

そのため、
世界のオリーブオイル市場規模は
2023年は年間2.2兆円を超え、
2030年には2.7兆円を超えると
予想されています。

それほど、世界中の人に
人気のあるオリーブオイルですが、

実は、その人気の裏で、
世界中で大規模な詐欺が発生している
ということをご存じでしょうか?

スペインの規制当局は、
2022年4月に、

エクストラバージンオリーブオイルと
表示されたボトルに、
他の植物油が混ぜられていたと発表。

その1か月後、イタリアでは、
国内のオイルの約30%は純粋な
オリーブオイルではないことが
発覚しました。

世界でもこれほどまでに
ニセモノのオリーブオイルが
出回っている状況の中、

日本では、さらに状況はひどく
約8割がニセモノだと言われています。

その理由は、世界と日本では、
オリーブオイルの基準が異なるからです。

せっかく健康を気遣って、
オリーブオイルを使っているのに

ニセモノだと知らずに使い続けていると、
逆に健康被害につながる可能性もあります。

そこで今日は、

エキストラバージンオリーブオイルの
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ニセモノと本物の見分け方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
についてお届けします。

まず、オリーブオイルの健康効果ですが、

様々な研究から、
抗酸化作用と抗炎症作用を始めとした
多くの健康効果があることが
証明されています。

2019年の研究では、
オリーブオイルに含まれる
ヒドロキシチロソールには

抗酸化、抗炎症、神経保護、心臓保護、
脂質調節、抗糖尿病、抗がん、
抗ウイルス、抗菌、代謝促進などの
作用が認められ、

肥満解消や病気予防など
健康上に大きなメリットがある
ことがわかりました。

特にエキストラバージンオリーブオイルには
オレイン酸、α-リノレン酸や
ポリフェノール、ビタミンEが
豊富に含まれています。

それにより、
心臓病、糖尿病、認知症などの予防や
アンチエイジングに
役立つこともわかっています。

ですが、冒頭でも述べたように、

ほとんどのオリーブオイルは
不正表示されています。

実際、多くのオリーブオイルには、
ひまわり油や大豆油、コーン油、
グレープシード油、ごま油など、

安価なオメガ6系の植物油が
混ぜられています。

しかも、これらの油は
ラベルに記載されないため、

一般の消費者には、
100%純粋なものなのかどうかが
判断できないのです。

さらに、日本国内の
オリーブオイル事情をみてみると、

世界の多くは、
IOC(国際オリーブオイル協会)に
加盟している中、

日本はIOCには加盟せず、
JAS(日本農林規格)の基準に
合わせてオリーブオイルを
区分けしています。

そのため、IOCでは
100gに酸度0.8%以下のオイルのみを
エキストラバージンオリーブオイルと
定めていますが、

JASでは酸価2.0mg以下のものと
定められています。

この「酸度」と「酸化」は、
似たような言葉ですが
全く意味が違います。

「酸度」とは、オイルの
鮮度を表す数値です。

オイルとは、そもそも
脂肪酸とグリセリンが結びついた
構造をしています。

通常、オリーブの実は
摘み取られてから時間が経てば経つほど、

脂肪酸とグリセリンの
結合がなくなってしまいます。

その遊離した脂肪酸が多いと
オリーブオイルは酸化しやすくなります。

でも、摘み取ってからすぐに
オイルに精製した場合、
浮遊はほとんど進むことがないので、
安定したオリーブオイルになります。

つまり、オリーブを
収穫してすぐに絞られたオイルは、
酸度が低く、劣化しにくい
高品質なオリーブオイルといえます。

一方、「酸化度」とは、
オイルの劣化の度合いを意味しています。

世界と日本の基準では
測る物差し自体が違うので

日本のエキストラバージン
オリーブオイルの多くは、

世界基準では、
ニセモノになってしまうのです。

 

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┃では、どうすれば日本国内で本物の

┃オリーブオイルを購入できるのか?
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オリーブオイルを購入する際には、
以下のポイントに注意してください。

1️⃣コールドプレス製法のもの

 

2️⃣IOCのラベルかJOAのマークが表示されているもの
JOA(一般社団法人日本オリーブ協会)は、
日本で唯一となるIOCに加盟している団体です。

3️⃣緑や黒などの遮光瓶に入ったもの

4️⃣オリーブの収穫日が表示されているもの
高品質のオイルは、
オリーブが収穫されてから
数時間以内に絞られます。

5️⃣農園の名前が表示されているもの

6️⃣原産国が表示されているもの
9月には南半球から
最も新鮮なオリーブオイルが、
1月には北半球から供給されます。

7️⃣舐めた時に、苦味やピリッとした辛味を感じる
苦みやピリッとした味がない場合は、
品質が低い、腐っている、古い、
またはニセモノかもしれません。

8️⃣酸度が0.8%以下のもの
英語表記だと、acidや
acidityという表記が目印です。

9️⃣価格を確認する
1mlが3円以下のものは
ニセモノの可能性が高く、
健康を損なう可能性があります。

🔟冷蔵庫に入れると固まるもの

もし、今キッチンにあるオリーブオイルが
上記の項目に該当しない場合は、

残念ながら、ニセモノの
オリーブオイルである可能性が高いです。

本物のオリーブオイルを入手して
安全に美容と健康効果を
得てほしいと思います。

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