先日、「危険な脂質リノール酸」の
記事を配信しましたが、
たくさんの方からコメントを
いただきました。
ありがとうございました。
読者の皆様は、普段から油に
気を付けている方が
たくさんいらっしゃるようですが、
多数の方から、
「ごま油はどうですか?」
というご質問をいただきました。
ごま油は、手軽な価格で購入でき
下手に調味料を入れなくても
ごま油だけで味が整うので、
非常に使い勝手が良い油ですよね。
風味が好きな方も
多いのではないかと思います。
私自身もごま油が大好きです。
独特の香ばしい香りは
食欲をそそられ、
ドレッシングや炒め物、手作りのタレなど
和食から中華、韓国料理など
幅広くお料理に使えます。
でも、健康にとって、
ごま油はどうなのか?
疑問に思っている方が
たくさんいらっしゃるようなので、
今日は、
徹底検証!!
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ごま油は健康に良いのか?
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それとも悪いのか?
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についてお届けします!
ごま油は、オメガ6系脂肪酸で、
「リノール酸」が45%含まれます。
サラダ油やコーン油、大豆油などと同様に
摂りすぎには注意が必要な油です。
(リノール酸の害については、
こちらの記事をご参照ください。
ですが、ごま油には、
優れた健康効果があるのも事実です。
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┃「ごま」は古代から世界中で
┃愛食されてきたスーパーフード
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一般的にごま油とは、
白ごまを焙煎して
油分のみを搾り出したものです。
琥珀色をしており、
香ばしい特有の香りがあります。
原料となるごまは、
日本では縄文時代にはすでに
栽培が始まっており
相当古い歴史があります。
古代エジプトや、インド、中国でも
5000年以上も前から栽培されており、
その優れた薬用効果が
世界的に認めらている
スーパーフードの一つです。
【ごまの薬用効果】
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効果1️⃣ 糖尿病の改善
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2011年の2型糖尿病患者に
対して行われた研究では、
60日間、サラダ等の料理に
ごま油を使用した結果、
糖尿病の薬「スルホ二ルウレア」の効果を
高めることがわかりました。
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効果2️⃣ 抗酸化・抗炎症作用
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ごまには、セサミンやセサモール
などの「ゴマリグナン」とよばれる
抗酸化物質が含まれています。
このゴマリグナンが
体をサビさせて老化させる活性酸素を
撃退してくれるので、
がんや生活習慣病の予防に繋がります。
事実、
「セサミン」には、
白血病や多発性骨肉腫、
大腸がん、前立腺がん、
肺がん、膵臓がんなどに対して、
抗癌作用があることがわかっています。
また、
「セサモール」には
血管の老化をストップさせて
動脈硬化を予防する効果がある
ことがわかっています。
この抗酸化作用のおかげで
ごま油は、べに花油、キャノーラ油、
大豆油などと比べると
非常に劣化しにくい油です。
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効果3️⃣ 肝機能の改善
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ゴマに含まれる「セサミン」には、
肝臓の機能を維持・向上させる
作用があります。
特に、飲酒の際に、
アルコール分解による
肝臓のストレスを軽減してくれます。
お酒のおつまみには
ごま油を垂らしたお豆腐などが
良いかもしれません。
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効果4️⃣ 口腔内の環境改善
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ごま油には、
「ストレプトコッカス・ミュータンス」
と呼ばれる
虫歯の原因菌の増殖を
抑える効果があります。
また、
虫歯、口臭、歯肉からの出血を抑え
歯肉炎の改善効果もあるという
優れもの。
口腔内ケアは、ごま油を使った
オイルプリングがおすすめです。
ごま油を口に含み
15分ほどクチュクチュして
袋に吐き出して捨てます。
油は水よりも重みがあるため
歯と歯茎の隙間にもしっかり入り込んで
食べかすなどを洗い流してくれます。
このようにゴマやごま油には
非常に優れた健康効果があります。
ですが、冒頭でも述べたように
ごま油を摂りすぎてしまうと
逆にリノール酸の害があるため、
摂取量には注意が必要です。
風味づけ程度に利用しましょう。
ゴマ自体は健康食なので、
積極的に食卓に取り入れてみては
いかがでしょうか。