ブレインヘルスマガジンバックナンバー日刊マガジン

”ど忘れ”を解消する脳科学的に正しい脳トレとは

「あれ何だっけ?」
「知っているはずなのに思い出せない…」

こういった”ど忘れ”をすることって
ありませんか?

ど忘れすると、なかなか思い出せないので
モヤモヤと気持ち悪い感覚になりますよね。

そんな時、皆さんは
どのように対処していますか?

スマホで調べる?
人に聞く?
放置する?

その時々で対処法が異なるかもしれませんね。

ですが、実は、

ど忘れした時の対処方法によっては
さらに脳の老化を加速させてしまう

という事実をご存じでしょうか?

脳の老化が加速すると、

物忘れやうっかりミスがどんどん増えて
自信喪失してしまったり、

集中力や意欲の低下、
イライラやうつなど

社会生活にも影響を及ぼします。

さらに、将来の認知症発症リスクを
大きく高めてしまうことにも繋がります。

ですが、ど忘れした時に
ちょっとした工夫をするだけで

実は、脳は、ものすごく活性化する
ということがわかっています!

そこで今日は、

◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
ど忘れ”を脳活性化の
  チャンスに変える
  正しい脳の使い方
◣__________◢

についてお届けします!

物忘れが増えると、

うっかり約束をすっぽかしたり
仕事でミスが増えたり、

自分の記憶力に自信が持てなくなります。

自己肯定感は下がり、不安が増し、

またそれが脳の不調を引き起こすという
悪循環が起こります。

一般的には年齢とともに
記憶力は落ちると言われますが、

近年の脳科学では、脳は使い方次第で、
如何様にも変化させることが可能だ
ということがわかっています。
記憶力に関しても頭の使い方次第で
何歳からでも高めることができます。

記憶力を高めるポイントは2つ。

1️⃣最初に記憶する時
2️⃣記憶を引き出す時

それぞれ順番に説明します。

================
1️⃣最初に記憶する時
================

「記憶」とは、

能動的に自分で作った手がかりが多いほど
自分の意志で引き出しやすくなります。

例えば、次のような状況だと
記憶に残りやすくなります。

———————–
ある情報を調べるために
図書館まで行った

欲しい資料が見つからなかった

大きな書店に行った

いくつか本を立ち読みしていたら
あるページに詳しく書いてあった!

喜んで買って帰った

家でメモしながら読んだ
———————–

このように、状況の変化が並んでいくと
その記憶は時間が経った後でも
引き出しやすくなります。

なぜなら、状況の変化に伴い
脳のあらゆる部位を
活性化させていくからです。

また、体験には感情が伴います。
わざわざ足を運んで見つけた情報には
ワクワク感や達成感が得られるなど

ネットで簡単に入手した情報より
感情と結びつきやすいのです。

脳は、感情と結びついた記憶を
長期記憶に残そうとするので、

時間が経っても忘れにくくなります。

つまり、

色々な状況の変化があると
その過程で、脳のあらゆる箇所が
活性化されています。

ところが、普段からスマホなどから
情報入手している人は、

脳の使い方が一部分に限定されて
偏ってしまっています。

また、感情が伴った体験にならないので、
記憶に留まりにくいのです。

最初に記憶する時は

計画的に状況を並べながら
欲しい情報に近づいていく

ということを意識すると

脳全体の活性化につながり
記憶力が高まります。

================
2️⃣記憶を引き出す時
================

最初に記憶しやすい状況を
作っていたても、
うっかりど忘れすることは
あると思います。

そんな時に、

「スマホですぐ調べる」
「人にすぐ聞く」

といった人は要注意。

創造力を培うチャンスを逃しています。

何かを思い出そうとしている時、
脳内では、

前頭葉から側頭葉に
「こういうものが欲しいんだけど…」
という信号が送られます。

側頭葉がそれに答えられないと
ど忘れが生じます。

この時、一生懸命に
思い出そうとすることで
脳は様々な部位を総動員します。

思い出したいものに関連した
イメージを辿ってみたり、

記憶した時の場面や
場所を手がかりにしたり…

そうやって粘り強く想像したり
思考した末に思い出した瞬間、

脳内には快楽ホルモンの
ドーパミンがドバッと分泌されます。

すると「やった!」という
高揚感が溢れますよね。

こういったプロセスを経ることで

脳は活性化され、創造的な
思考回路が強化されるのです。

ど忘れは、モヤモヤや
イライラの原因にはなりますが、

ど忘れした時ほど、
脳を活性化させるチャンスです。

想像力を働かせながら
粘り強く記憶の手がかりを
探してみてください。

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