ヘルスインフォメーションの
Masaです。
今回は、
見た目や体重など
体の表面ではなかなか視認できない
「血糖値」が
高い状態が続くことで
少しずつ蓄積される
「血糖負債」について
詳しくお伝えします。
糖尿病やその他
生活習慣病とも関わりのある
テーマなのでぜひ知識の一つとして
ご覧いただけますと幸いです。
そもそも、血糖負債とは?
何のかというところから
お話をしていきます。
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血糖負債とは??
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血糖負債というものですが
高血糖状態が長期的に続くことで、
体にダメージが蓄積していく状態を表す
概念のことを指します。
例えば、
借金が増えれば返済が困難になるように、
血糖負債も
蓄積すればするほど
健康な状態に戻すことが難しくなるといいます。
この”血糖負債”の特徴ですが
一体どんな状態になるのでしょう??
食事で摂取した炭水化物などの
糖質というのは、
体内で消化吸収され、
ブドウ糖(グルコース)となり
血液中に入り、
エネルギーとして使用されます。
この血液中に含まれる
ブドウ糖・グルコースの濃度のことを
いわゆる
「血糖値」といいます。
食後は基本誰でも
一時的に血糖値が上昇しますが
食事してから約2時間程度で
正常値に戻っていきます。
この血糖値が高い状態
というのが続き、
病気のリスクも蓄積していくことを
「血糖負債」という状態と呼びます。
少し専門的なお話にはなりますが
赤血球に含まれる
ヘモグロビンという物質がありますが
ヘモグロビンとグルコースが
結びついて出てくる
グリコヘモグロビンと呼ばれる物質が
ヘモグロビンの総量に対して
どれくらいあるのかという割合を
パーセンテージで表した
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
の値が上昇します。
よく健康診断の前日は
食事を摂らず血糖値などを測ることがありますが
それは空腹時血糖値と呼ばれる
10時間以上絶食した状態で測定した
血糖値の値で
このHbA1cというのは
1〜2ヶ月の平均血糖値に相当するもの
と言われています。
食後血糖値を
一般的な健康診断で調べることはありませんが、
食後高血糖が続くと、
血液中のヘモグロビンとグルコースが結合しやすくなり、
HbA1cの値が上昇します。
それが
「空腹時血糖値は正常だけど、HbA1cの値は高い」
という形で検査結果に表れ、
糖尿病の発見につながる場合もあります。
自分の血糖の状態を正しく把握するうえで、
HbA1cの値が極めて重要です。
参考までに血糖負債の目安ですが
HbA1c値が5.5%を超えると、
危険な血糖負債ゾーンに入ったと
考えられるといいます。
5.5%以下:血糖負債はほとんど溜まらない
5.6~6.4%:糖尿病特有の合併症は少ないが、健康障害のリスクが徐々に高まる
6.5%以上:治療が必要で、短期間に血糖負債が蓄積される可能性が高い
では、
話を戻して
血糖負債の状態だと
どんな危険性が潜んでいるのでしょうか?
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血糖負債の危険性
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血糖負債は
単に糖尿病のリスクを高めるだけでなく、
全身に様々な影響を及ぼします。
・動脈硬化の進行
・心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇
・がんのリスク増加
・認知機能の低下
・肌の老化促進
・骨量減少
・感染症リスクの上昇(新型コロナウイルス感染症の重症化リスクも)
生活習慣病と関わりが深いですね。
血糖負債を防ぐには、
どうしたらいいと思いますか?
基本は、健康的な生活。
これに限ります。
まぁあまりにもありきたりすぎるので
具体的にお伝えをしていきますが
特に、過食や運動不足には
要注意です。
<食事>
血糖値スパイクに注意しましょう。
食後の血糖値の急上昇と急降下を
繰り返す「血糖値スパイク」というのが、
血管に大きな負担をかけ、
動脈硬化を進行させる要因になります。
この血糖値スパイクを防ぐためには、
☑︎ゆっくりよく噛んで食べる
☑︎食物繊維を先に摂る
☑︎糖質を控えめにする
この3点を食事では特に気をつけましょう。
<運動>
・食後に軽い運動をする
・定期的な運動習慣を身につける
・筋トレと有酸素運動を組み合わせる
<その他の要素>
・十分な睡眠をとる
・ストレス管理を行う
・定期的な健康診断
最近の研究では
・やせている若年女性
・非肥満の中年男性
以上のような方々が
血糖負債のリスクがあるということが
判明したということで
体型に関わらず、
定期的な健康チェックはとても重要になります。
血糖負債は、
気づかないうちに蓄積され、
様々な健康リスクを高める可能性があります。
HbA1c値というものを意識して、
値が5.5%を超えないよう
生活習慣の改善に取り組むことが大切です。
定期的な健康診断を受けるようにしましょう。
健康な生活は、
日々の小さな積み重ねから始まります。
今日からできることから、血糖負債対策を始めてみましょう。