こんばんは
ヘルスインフォメーションの
Masaです。
本日は7月3日「七味の日」に
ちなんで、
日本の伝統的なスパイス
「七味唐辛子」と、
スパイス全般がもたらす
健康効果について深掘りしていきます。
七味唐辛子は、
単なる薬味ではありません。
江戸時代から
“食べる漢方薬”として
日本人の健康を支えてきた、
まさに万能調味料です。
今回は、
七味唐辛子の歴史や原材料、
現代人の健康にどのように役立つのか、
そして
スパイス全体の機能性や
活用法まで、
たっぷりご紹介します。
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七味の日とは?
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「しち(7)み(3)」の語呂合わせから、
唐辛子やスパイス製品のメーカー・
向井珍味堂が2010年に制定しました。
この日は、
日本の食文化における
スパイスの重要性を再認識し、
暮らしにもっとスパイスを取り入れて健康になろう、
というメッセージが込められています。
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七味唐辛子の歴史と多様性
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七味唐辛子の起源は江戸時代で
漢方薬としての薬効を
食事に取り入れられないか、
という発想から生まれました。
当初はお客さんの好みに合わせて
材料を調合する
“オーダーメイド”スタイルが主流で、
関東と関西で味や香りの傾向も異なります。
関東ではつゆが濃いそばに合うよう、
より辛味が強い傾向があります。
関西ではうどんなど淡白な料理に合うよう、
香り重視の配合が多いです。
七味唐辛子の“七味”は、
必ずしも7種類とは限らず、
地域やメーカーによって配合が異なります。
主な構成原料は、
・唐辛子
・山椒
・ごま
・陳皮
・麻の実
・青のり
・けしの実
などです。
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七味唐辛子の健康効果
〜「食べる漢方薬」の実力〜
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七味唐辛子は、
単なる辛味だけでなく、
複数の薬効成分が相乗的に働く
“食べる漢方薬”です。
それぞれの原材料が持つ
健康効果を詳しくご紹介します。
まず、
「唐辛子」には
カプサイシンが豊富に含まれており、
脂肪燃焼や代謝促進、
血行促進、冷え性改善、食欲増進、胃腸の活性化、
さらには抗酸化作用も期待できます。
「山椒」には
サンショオールという成分が含まれ、
消化を促進し、胃もたれを防ぎます。
また、
血行を良くし、
冷え性の改善や食中毒の予防、
食欲増進にも役立ちます。
「ごま」には
セサミンという強力な抗酸化成分が含まれ、
老化防止や美肌効果、コレステロール値の改善、
肝機能のサポートなど、
幅広い健康効果を持っています。
「陳皮」(みかんの皮を乾燥させたもの)は、
ビタミンCやヘスペリジンを多く含み、
リラックス効果やストレス軽減、
血流改善、血管強化、発汗やせき止め作用が期待できます。
「麻の実」には
オメガ3脂肪酸が豊富で、
脳の活性化や認知症予防、
便秘改善(食物繊維)、
亜鉛による皮膚炎予防などの効果があります。
「青のり」は
ミネラルや鉄分を多く含み、
貧血予防や骨の健康維持、
EPAによる血流促進に役立ちます。
「けしの実」には
リノール酸が含まれ、
血圧の安定や動脈硬化予防、
精神安定、鎮痛効果が期待できます。
また、
メーカーによっては
しょうがやしそ、菜種などを加えることもあります。
「しょうが」のジンゲロールは
抗酸化作用や発汗・殺菌作用、
食欲増進、血流促進、風邪予防、
抗菌・抗がん作用を持っています。
「しそ」にはカロテンやペリルアルデヒドが含まれ、
抗酸化作用や防腐作用、
香りによるリラックス効果があります。
「菜種」には
オレイン酸やリノレン酸が含まれ、
コレステロール低下や抗酸化作用が期待できます。
<期待できる主な健康効果>
・代謝アップ・ダイエットサポート:カプサイシンが脂肪燃焼を促進し、血行を良くして体温を上げます。
・胃腸の働きを活発化:唐辛子や山椒が胃液分泌を促し、消化吸収を助け、食欲を増進します。
・免疫力向上・自律神経の安定:血流が良くなり、内臓機能が活性化。必要な栄養素がしっかり吸収され、疲れにくい体に。
・抗酸化作用・アンチエイジング:ごま、しょうが、しそなどの抗酸化成分が老化防止や美肌効果を発揮します。
・冷え性・肩こり・腰痛の改善:血行促進作用で体を温め、冷えや肩こりの緩和に役立ちます。
・リラックス・ストレス軽減:陳皮やしその香り成分が自律神経を整え、リラックス効果をもたらします。
<スパイス全般の健康パワー>
七味唐辛子だけでなく、
スパイス全般には多彩な健康効果があります。
スパイスの香り成分は
抗菌・防腐作用があり、食材の臭みを消し、
細菌の繁殖を防ぎます。
また、
香りや辛味が唾液や胃液の分泌を促し、
食欲増進や消化吸収を助けます。
唐辛子やしょうが、山椒などの
辛味成分は血管を拡張し、
体の巡りを良くし、
血行促進や体温上昇にもつながります。
ごま、しそ、しょうがなどに含まれる抗酸化成分は、
体のサビつきを防ぐアンチエイジング効果も期待できます。
さらに、
陳皮やしそ、山椒の香り成分は
自律神経を整え、
ストレスケアやリラックス効果をもたらします。
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摂取の注意点と保存方法
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スパイスは健康に良い反面、
摂りすぎには注意が必要です。
辛味成分の過剰摂取は、
胃腸の粘膜を刺激しすぎてしまうことがあります。
“香りと辛味を楽しめる量”を目安に、
少しずつ取り入れましょう。
また、
七味唐辛子は香りが命です。
冷蔵庫や冷凍庫で保存し、
使う分だけ小分けにすると、
風味が長持ちします。
<最後に 〜スパイスで夏を元気に乗り越える〜>
七味唐辛子は、
日本の食文化が生んだ“食べる漢方薬”。
複数のスパイスがもたらす相乗効果で、
代謝アップ・免疫力向上・アンチエイジング・ストレスケアなど、
現代人に嬉しい健康パワーが詰まっています。
7月3日の「七味の日」をきっかけに、
日々の食卓にスパイスを取り入れてみませんか?
夏バテ予防や体調管理にも役立ちます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた。