こんばんは
ヘルスインフォメーションの
Masaです。
本日は
老化や病気予防のお話です。
我々の体では
日々いろんなホルモンが分泌され
様々な役割を担っています。
その中のひとつに
「マイオカイン」というものが
ありますがご存知でしょうか??
この”マイオカイン”
どういったものか簡単に説明すると
筋肉から分泌される
ホルモンやペプチドなどの物質の総称です。
そんなマイオカインですが
筋肉から分泌された後、
筋肉自体に作用したり
血流に乗って全身に運ばれ
様々な臓器にいい影響を与えるものも
多くあることがわかっています。
筋肉を動かすことによって
分泌される「運動誘発性」の
マイオカインもあるため
要は運動をすることで
臓器にもいい影響をもたらすという
関係性があるということですね。
健康のために
運動が大切
ということは
よく知られていることですが
マイオカインというものの存在を
理解することで
運動と健康の関係というものが
さらに明確になって
運動の重要性を
科学的に理解して
より深いレベルで腑に落とす
という段階まで進むことができます。
抽象的に
様々な臓器にいい影響をもたらす
と表現したマイオカインですが
具体的にどんな作用があるのか
見ていきましょう。
++++++++++++++++
マイオカインの作用
++++++++++++++++
マイオカインの作用については
動物や人における研究が多く
実施されているそうで
・筋肉自体に作用するものは
筋肉の代謝や筋肥大に関わるもの
・筋肉への糖の取り込みを増やして
血糖値を安定化させる働きを持つもの
・血液を介して脂肪組織に潜り込み
蓄積した脂肪を燃焼させるもの
⇨溜め込む脂肪である白色脂肪細胞を
燃焼する脂肪である褐色脂肪細胞へ
性質を変える働きがあると考えられています。
他にも
・血管の老化を抑制して
動脈硬化のリスクを下げるもの
・骨粗鬆症や認知症と関連性があるもの
・大腸がんの前段階の状態にある
細胞に働きかけ、
がんを抑制する可能性のあるもの
多岐に渡り
我々の体や健康のために
作用してくれることが研究で判明しているそうです。
また、
このマイオカインですが
運動をすることによって
発生するものだけでなく
年齢を重ねることに伴い
筋肉から分泌される
「加齢誘発性」の
マイオカインがあるといいます。
ただ、
この加齢誘発性のマイオカインですが
これは健康に悪い影響を与えるということで
年齢を重ねるにつれて
一見筋肉が十分についているように見えても
質が悪く
霜降り肉のように
筋肉の間に脂肪が入っていたり
肉の筋のように硬くなったりすることが
増えてくるのですが
この筋肉が硬くなるのを
進めてしまうマイオカインが
加齢性とともに分泌されるそうです。
どんどん筋肉の質が悪くなってしまうと
サルコペニア:加齢による筋力低下や筋量の減少
フレイル:(心身が衰えた、健康と要介護の間状態)
これらの原因にもなり
糖の代謝の悪化や心疾患の関連性もあるなど
様々な健康リスクを高めることに繋がります。
++++++++++++++++
継続的な運動習慣で健康に!
運動誘発性のマイオカインを出すために
心がけたいこと
++++++++++++++++
マイオカインによる
健康効果を得るためには
運動が大事だということは理解できたと思います。
また、
加齢性によって誘発する
マイオカインは運動で減少することも
わかっているので
そのために
運動を習慣化することは
とても重要です。
運動誘発性によるマイオカインは
運動強度が高いほど分泌量が増える
という報告が多いそうで
できるだけ
強度の高い運動を長時間を行うことが
健康効果を得る近道にはなります。
しかし
運動習慣のない人が急激に
強度の高い運動を行うことは
体を痛める可能性がありますので
運動強度が低くても
継続的に筋肉を動かす意識で
無理なく続けられる程度の運動から
始めるようにしましょう。
・ちょっと歩く
・歩くときはちょっと早歩きで
運動強度UP
・階段を使う
・座りっぱなしを避け
立つ時間を作る
こんな軽い運動で大丈夫です。
ポイントは継続して
体を動かせるかどうかです。
ぜひ、明日から意識して
マイオカインでいい健康効果を得られるよう
体を動かしていきましょう。