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体の異常を招くインスリン抵抗性 自己診断と改善効果のあるハーブ5選

小腹が空いた時に、何を食べていますか?

ついチョコやクッキーを
つまんでいる方はいませんか?

また、無性に甘いものが欲しくて

たまらなくなる時はありませんか?

もし、こういう症状がある方は、

インスリン抵抗性の兆候
出ているかもしれません。

インスリン抵抗性は、

 

糖尿病だけでなく、

高血圧、脂質異常症など、
様々な生活習慣病の発症リスクを
高めてしまうため、

その兆候に気づいたら
ライフスタイルの見直しが必要です。

そこで今日は、

インスリン抵抗性のセルフチェック

と、

インスリン抵抗性を改善し
血糖値を安定させるハーブ5選

をお届けします。

まず、

「インスリン抵抗性って何?」

と思われた方のために
簡単に説明します。

インスリンは、膵臓から
分泌されるホルモンです。

ご飯を食べると、
血液中にブドウ糖が巡り
血糖値が上がることは

皆さんご存知ですよね。
血中にブドウ糖が漂っていると
エネルギーとして使うことができないので、

インスリンと呼ばれる食品配送トラックが
血中のブドウ糖を各細胞に届けています。

ところが、

インスリン抵抗性になると

トラックがたくさん出回り過ぎて
大渋滞を起こし、

食品が届けられなくなります。

細胞にエネルギーが届かないので、

膵臓は、

「もっとインスリンを作ろう!!」

と、さらに多くのトラックを出動させます。

もともと交通渋滞のところに
さらにトラックが出回るため、

次第に、身体中の至る所で、
事故を起こし始めます。

それが”炎症”です。

これが長期に渡って続くと
”慢性炎症”と呼ばれる状態になり

がんや糖尿病、慢性腎臓病、
脂質異常症などの疾患や

体の痛みとして
現れるようになります。

インスリン抵抗性は

無症状なことが多く、
何年もの間、気づかない方も
たくさんいます。

重大な病気に進行する前に、
インスリン抵抗性の兆候を
知っておくことが大切です。

 

次の項目に当てはまる方は、
インスリン抵抗性になっている可能性があるので、
ぜひセルフチェックしてみてください。

【インスリン抵抗性の兆候】

☑︎過剰に食欲がある
☑︎急激に体重が増えた
☑︎甘いものが欲しくてたまらない
☑︎ダイエットを頑張っても体重が減らない
☑︎食後に疲労感を感じる
☑︎のどがすぐに渇く
☑︎尿意が頻繁に起こる
☑︎ニキビや肌トラブルがある
☑︎高血圧

もしどれかに該当するようでしたら、

次にご紹介するハーブを食卓に
取り入れられると良いかもしれません。
血糖値の安定を促すハーブ5選

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 シナモン
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シナモンは抗酸化物質が豊富で、
健康上とてもたくさんのメリットがあります。

2009年の研究によると、
12週間にわたり500mg(小さじ10分の1程度)
のシナモンを摂取することで、

糖尿病前段階の人々の酸化ストレスが減少した
という報告があります。

また、2001年の研究によれば、
シナモンは血糖値を下げる効果が
あることがわかっています。

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ギムネマ
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ギムネマの葉は、口に入れて噛むと
砂糖をなめても甘さを消す働きがあるとして、

別名「糖を壊すもの」
と言われるハーブです。
これは、甘味成分と味蕾が結びつくのを
妨げる効果があるため、
甘味を感じなくなります。

この効果は
ギムネマを摂取してから、
1~2分で効果が現れ、

回復には1時間以上かかります。

その間、甘い食べ物への
欲求を減らす効果が期待できます。

また、ギムネマに含まれる
ギムネマ酸は、

小腸からの糖分の吸収を抑制し、
血糖値の急激な上昇を防ぎます。

2011年の研究によれば、
ギムネマのサプリメントは
食後の血糖値を低下させ、

糖尿病の合併症のリスクを
低減させることが示唆されています。

 

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 フェヌグリーク
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スパイス、茶、サプリメントなど、
健康食品として利用されています。

フェヌグリークには
「ガラクトマンナン」と
呼ばれる繊維が含まれており、

血液中のグルコースの吸収を
遅らせる作用があります。

また、サポニンが豊富で、
胆汁の流れを改善し、血糖値、
トリグリセリド、コレステロールの
安定化に役立ちます。

2009年の研究では、
フェヌグリークの粉をパンや
他の焼き菓子に使用すると、

インスリン抵抗性を
低下させる可能性があると
示唆されています。

 

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クズ
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日本では吉野葛が有名ですが、

クズにも様々な健康効果があります。

特に、血糖値、食欲、炎症、
そして性ホルモンのバランス改善に
役立つといわれています。

2020年の最近の研究では、
クズの根が糖尿病のラットに対し
食後の高血糖を防ぐ効果が確認されました。

 

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バナバの葉
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古くからお茶として利用されてきた
バナ葉に含まれるコロソリン酸には、

空腹時の血糖値を下げる効果がわかっています。

 

血糖値の改善は、様々な生活習慣病の
予防に繋がりますので、

ぜひご紹介したハーブも
参考にしていただき

日々の食生活の改善・向上に
お役立てください。

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