日刊マガジン

【偏頭痛「これ」が薬より効果的!?】“概日リズム”が痛みを消す科学的根拠

ヘルスインフォメーションの
鬼頭です。

偏頭痛に悩まされている人は、
日本国内だけでも
1,000万人以上にのぼると
されています。

片頭痛は痛みが強く、
吐き気や光への過敏症を伴い、
日常生活に深刻な支障を
きたすことがあります。

今回は、

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薬に頼らず、
睡眠と生活習慣の改善で
偏頭痛の発作を抑える方法
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について解説します。

偏頭痛の発作と睡眠の質には、
密接な相関があることが
明らかになっています。

研究によれば、
睡眠の質が低いと、
翌朝の偏頭痛発症リスクが
約22%上昇するとされています。

これは自己申告の
睡眠の質であり、
モニターによる客観的な測定値と
一致しないこともあるため、
「自分はちゃんと寝ている」と
思っていてもリスクが
潜んでいる可能性があります。

また、エネルギーレベルが低いと
偏頭痛発症リスクが16%増加する
との結果も。

つまり、睡眠の質と
それに伴う体の活力が、
翌朝の偏頭痛に影響を
与えているということです。

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ストレスと午後の
偏頭痛の関係
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ストレスが多かった日や、
身体活動が激しかった翌日には、
午後に偏頭痛が
起こりやすくなることも
わかっています。

しかし、うつや不安といった
メンタル状態と偏頭痛との
明確な関連性は、
今回の研究では見られなかった
という点は注目です。

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睡眠のリズム
「概日リズム」の重要性
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私たちの体は
「概日リズム
(サーカディアンリズム)」
という24時間周期の
生体リズムによって
制御されています。

これは、睡眠・覚醒だけでなく、
体温、ホルモン分泌、消化、性欲
などにも関係する
重要な機能です。

偏頭痛のある人の約半数は、
毎日同じ時間帯に
頭痛が起こる傾向があり、
概日リズムの乱れが偏頭痛に
深く関係していると
考えられます。

適切な睡眠リズムを保つことは、
予防に非常に効果的です。

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メラトニンと偏頭痛予防
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概日リズムを調整するホルモン
「メラトニン」には、
偏頭痛を予防する効果が
あることが研究で
示されています。

メラトニンの分泌を促すには、
夜間の暗さを保つ、
朝に日光を浴びる、
夜遅くのスマホやPCを避ける
といった行動が有効です。

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偏頭痛の改善に向けた
生活習慣の見直し
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薬に頼らず偏頭痛を
予防するためには、
生活習慣を自分のリズムに
合わせて整えることが重要です。

以下のようなポイントに
注意しましょう。

・睡眠の質と量を確保する

・毎日同じ時間に寝起きする

・朝に光を浴びて体内時計をリセット

・ストレスをためない

・食事や運動の時間を一定にする

これらの習慣を実践することで、
1〜2ヶ月の短期間で
偏頭痛が軽減するケースも
多いとされています。

 

偏頭痛は薬で
対処するだけではなく、
睡眠と生活習慣を
見直すことによって
根本的な改善が可能です。

とくに、
・睡眠の質
・エネルギーレベル
・概日リズムの整備
は、偏頭痛予防における
重要なカギとなります。

薬に頼らずに快適な毎日を
取り戻すために、
今日から生活を少しずつ
整えてみましょう。

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