ヘルスℹ️事務局の森です。
立春を過ぎても、
まだ寒さが続きますね。
前回の週間ヘルスインフォメーションでは、
「冬季うつ」について
お伝えしました。
バックナンバーはこちらから↓
https://sub.health-information.net/p/c3rwJ2kTWkCb
こちらの記事では
・日照時間の減少による脳内ホルモンの低下
・体内リズムのバランスの乱れ
が冬季うつの原因になっていると
ご紹介させていただきました。
冬季うつは、2月がピークを
迎えるとされています。
さらにこの時期は、
花粉症による鼻詰まりや
くしゃみによって
睡眠が浅くなり、
自律神経のバランスが
乱れやすくなります。
自律神経とメンタルの不調は
深く関係しています。
自律神経が乱れると、
ストレスが増し、
気分の落ち込みや疲れやすさが
加速するのです。
自律神経は、
消化、呼吸、体温調整、
睡眠、ストレス反応など
私たちの体が無意識に行う
さまざまな活動を調整する
神経のことです。
交感神経と副交感神経
という2つの神経からなり、
これらがバランスを
取りながら働くことで、
体のさまざまな機能が
正常に保たれています。
自律神経の乱れは
私たちの活動レベルを
低下させるリスクがあります。
本日は、
前回の冬季うつの予防・改善法に加えて、
「自律神経を整える」
ことにフォーカスした方法をご紹介します。
自律神経は
ストレスの影響を受けやすいですが、
実は、「手」🖐️を使った簡単なケアで、
リラックス状態へ導くことができます。
それが、『お手当て』 です。
☑️ 最も簡単で
☑️ いつでもどこでも
☑️ ご自身で整えられる
自分の手だけで、
心と体をやさしく整えることができるケア。
特別な道具も不要で、
今すぐ始められる方法 です。
お腹が痛いときに
手で腹部をなでたり、
ちょっとぶつけた時に、
手で患部を覆ったりしたしませんか?
ケガや病気などの処置をする
医療行為の「手当て」と別に、
私たちが無意識に行う、
心と体を癒す行為です。
実際、泣いている赤ちゃんも
優しく触れられると
泣き止むことがありますよね。
皮膚は「第3の脳」とも呼ばれ、
腸と同じように脳と深く関わっています。
受精卵から
人間が出来上がる過程で
「外胚葉」という細胞層
によって脳と皮膚が形成されます
つまり
脳と皮膚は同じ胚葉をルーツにしており、
発生学上同じということです。
疲れている時、肌荒れをしたり
患部に手を当てると和らぐ感覚を
覚えるのは、この2つの臓器が
相関しているためです
イギリスのある神経学者の
研究で
「1秒に5cmほどの速度」で
腕や顔を触れた時に
人間は最も気持ち良いという
感覚を覚えるという
研究結果が発表されました。
触覚を感知する神経に
「C触覚線維」と呼ばれる
神経伝達経路があります。
C触覚線維が受け取った情報は、
自律神経やホルモンの調節を
つかさどる視床下部や、
感情にかかわる扁桃体など
脳の広い範囲に及ぶため、
心とのつながりが深い神経線維です。
C触覚線維は、
自律神経やホルモンを調整する「視床下部」、
そして
感情に関わる「扁桃体」
などに影響を与える神経です。
そのため、心の状態と密接に
関わっていると言われています。
1秒に5cmほどの速度
で皮膚に刺激が入ると
このC触覚線維が
最も反応することが
この研究でわかっています。
さらに、
クリームやオイルを
つけた手で触れると、
他人に触れられた時より、
自分で触れた時の方が
気持ち良いと感じる感覚が
高かったこともわかっています
つまり、
☑️最も簡単で
☑️いつでもどこでも
☑️ご自身の都合で
自律神経を整え、
心と体をリラックスさせる
ことのできるのは、
セルフタッチをすることです。
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✨自身を癒すセルフケア法✨
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「1秒に5cm」のペースとは、
肩から指先まで約5秒かけてゆっくりと
触れていくスピードです
このスピードで、
優しくマッサージしてください。
お気に入りのマッサージクリームや、
オイルを使って心地よく
ご自身の体をメンテナンスするのが
おすすめです。
手には、人を癒す大きな力が
宿っています。
しかし、デジタル社会が進む中、
私たちは画面越しのつながりが増え、
直接触れ合う機会が減っています。
身体を動かしたり、
面と向かったコミニュケーションは減り
「ふれあい」が薄くなっています。
自身の『手』で冬を乗り切り、
そして、大切な人にも
温もりを届けてください。
優しさが広がることで、
私たちの社会もより
温かくなるはずです☺️