ヘルスインフォメーションの
鬼頭です。
私たちの脳は、
経験や環境によって変化する力を
持っています。
この能力は
「神経可塑性
(ニューロプラスティシティ)」
と呼ばれ、
学習能力やスキル向上、
記憶力の強化に関係しています。
しかし、25歳を過ぎると
脳の可塑性は低下し、
学習が難しくなると
言われています。
では、
大人になっても脳を変化させ、
新しいことを効率よく学ぶには
どうすればよいのでしょうか?
今回は、
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脳機能を向上させる方法
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について解説します。
神経可塑性とは、
経験や学習によって神経回路が
変化する能力のことです。
例えば、
赤ちゃんの脳は柔らかく、
言語を吸収しやすいですが、
大人の脳は新しい言語を
習得するのが難しくなります。
これは25歳を境に
神経回路の柔軟性が
低下するためです。
しかし、適切な方法を使えば
大人でも脳を変化させ、
学習能力を高めることが
できます。
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25歳を過ぎた脳を
変えるための2つの条件
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脳を変化させるためには、
2つの環境条件を整えることが
重要です。
1. 脳内環境を変える
(神経伝達物質の活性化)
2. 外部環境を整える
(学習・行動の工夫)
この2つの条件を満たすことで、
大人でも脳を効果的に
変化させることができます。
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脳の可塑性を引き出す
4つのステップ
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25歳を過ぎても
脳を変化させるために
必要な4つのステップ
を紹介します。
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ステップ1:
ゴールを明確にする
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新しいスキルや知識を
身につけるためには、
明確な目標を持つことが
重要です。
例えば、英語を学びたいなら
「英語を習得して
海外旅行を楽しむ」など、
具体的なイメージを持つことが
脳の可塑性を高めます。
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ステップ2:
神経伝達物質を活性化する
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脳を変化させるためには、
以下の 3つの神経伝達物質を
活性化する必要があります。
①エピネフリン(アドレナリン)
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注意力を高め、覚醒状態を維持
②アセチルコリン
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集中力を向上させ、
情報の定着を促進
③ドーパミン
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モチベーションを高め、
学習を楽しくする
これらを効果的に
活用することで、
脳をより柔軟に変化させることが
できます。
◆神経伝達物質を増やす
具体的な方法
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脳の可塑性を最大限に
活かすためには、
日常生活の中で神経伝達物質を
活性化する習慣を
取り入れることが重要です。
①エピネフリン(アドレナリン)
を増やす方法
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・コーヒーを飲む:
カフェインが覚醒作用を持つ
・冷水シャワーを浴びる:
交感神経を刺激し、
覚醒状態を作る。
・有酸素運動をする:
血流を促進し、
脳の活性を高める。
②アセチルコリンを増やす方法
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・一点集中のトレーニングをする:
60秒間、1つの対象を見つめる。
・深い呼吸を意識する:
リラックスしながら
集中力を高める。
③ドーパミンを増やす方法
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・小さな達成目標を設定する:
学習の進捗を感じることで
モチベーションを維持する。
・ポジティブなフィードバックを
取り入れる:
努力を認めることで
学習意欲を継続させる。
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ステップ3:
90分サイクルで集中する
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脳のリズムは
90分周期で働くため、
集中する時間を90分以内に
設定するのが効果的です。
90分サイクルの活用法
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1. 90分間集中して
学習や作業を行う
2. 10~20分の休憩をとる
3. リラックスしながら
情報を整理
4. 次の90分に備える
休憩中にスマホを見たり、
強い刺激を受けると
効果が下がるため、
静かな環境で過ごすのが
理想的です。
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ステップ4:
睡眠を最優先する
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脳の変化は「学習中」ではなく
「睡眠中」に起こることが
科学的に証明されています。
学習や経験によって得た情報は、
睡眠中に脳内で
整理・定着されるため、
十分な睡眠を確保することが
脳の可塑性を最大限に活かす
カギとなります。
良質な睡眠をとるためのポイント
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・寝る1時間前にスマホやPCの
使用を控える
・就寝前にリラックスできる
ルーチンを作る
(読書・瞑想など)
・規則正しい睡眠時間を確保する
(7~8時間)
25歳を過ぎると
脳の可塑性は低下しますが、
適切な方法を実践することで、
学習能力やスキル向上を
促進できます。
✅ 目標を明確にする
✅ 神経伝達物質
(エピネフリン・
アセチルコリン・
ドーパミン)を活性化
✅ 90分サイクルで集中し、
効果的に学習
✅ 十分な睡眠をとり、
脳を最大限に活用する
これらの方法を
取り入れることで、
大人になっても新しい知識や
スキルを効率よく習得できる
ようになります。
日々の習慣を少し変えるだけで、
脳を成長させ、
学習効果を高めることが
できるので、
ぜひ実践してみてください!