日刊マガジン

5月から急増!?初夏の危険”〇〇症”にご用心

ヘルスインフォメーションの
Masaです。

明日から5月になりますね。

気候も穏やかで
過ごしやすい日が
多い時期が増えてきましたが、

実は

そんな春に
気をつけたいのが

「熱中症」

「熱中症は真夏のもの」
と思われがちですが、

5月からすでに
全国で多くの方が
熱中症で搬送されているのを
ご存知でしょうか?

今回は、
5月の熱中症の特徴と
その対策について、
詳しく解説します。

<5月の熱中症、なぜ増える?>
・急な暑さと体の慣れの遅れ

5月は大型連休(GW)明けを中心に、
全国的に気温が急上昇する日が多くなります。

2024年5月も、
全国で30度を超える
真夏日が観測されるなど、

季節外れの暑さが話題になりました。

この時期は、
体がまだ暑さに慣れていない
(=暑熱順化が不十分)ため、

急激な気温の変化に
体温調整が追いつかず、
熱中症リスクが高まります。

さらに、

春特有の
「昼夜の寒暖差」や
「湿度の変化」も

体調を崩しやすい要因です。

2024年5月、
全国で熱中症により
約2800人が救急搬送され、

そのうち半数以上が65歳以上の高齢者でした。

場所別では
「自宅」「道路」「屋外の競技場や駐車場」など、
身近な場所での発症が目立ちます。

熱中症は、
症状や重症度によって
大きく4つに分類されます。

その主な症状や特徴としては

『熱失神』
主な症状:立ちくらみ・めまい
特徴:脳への血流減少による

『熱けいれん』
主な症状:筋肉の痛み・こむら返り
特徴:発汗による塩分不足

『熱疲労』
主な症状:頭痛、吐き気、倦怠感
特徴:脱水が進行した状態

『熱射病』
主な症状:意識障害、けいれん
特徴:命に関わる重症

特に

「普段と違う言動」
「ふらつき」
「意識障害」などが
見られた場合は、

すぐに医療機関を受診してください。

そして、
5月の熱中症リスクが高い人や場面は

・高齢者・乳幼児:体温調節機能が低下しているため、特に注意が必要です。

・屋内で過ごすことが多い人:屋外だけでなく、風通しの悪い室内でも発症例が多いです。

・運動部活動や屋外作業:まだ暑さに慣れていない状態での急な運動や作業は危険です。

こういった方々や
場面で発症することが多いので
意識してしておきましょう。

では、どうやったら未然に防げるのでしょうか?

5月から始める具体的な熱中症対策として

(1)暑熱順化を意識した生活習慣

適度な運動や入浴で汗をかく体づくり
ウォーキングや軽いジョギング、
湯船にゆっくり浸かることで、
体が暑さに慣れる「暑熱順化」を促します。
暑熱順化には数日~2週間かかるため、早めの取り組みが大切です。

(2)こまめな水分・塩分補給

のどが渇く前に水分補給
5月はまだ汗をかく感覚が鈍く、
脱水に気づきにくい時期です。

スポーツドリンクや経口補水液など、
塩分・糖分を含む飲料も活用しましょう。

(3)服装の工夫と日差し対策

通気性の良い服装・着脱しやすい重ね着
麻や綿などの素材や、吸水・速乾性の下着を選びましょう。

帽子や日傘で直射日光を避ける
外出時は必ず帽子や日傘を使い、なるべく日陰を選んで移動しましょう。

(4)天気予報・暑さ指数のチェック

気温・湿度・暑さ指数(WBGT)を毎日確認
環境省の「熱中症予防情報サイト」や
天気予報を活用し、暑さが予想される日は特に注意しましょう。

(5)生活環境の工夫

室内の風通しを良くし、必要に応じてエアコンを使用
「まだ5月だから」と我慢せず、暑い日はエアコンを使いましょう。

室温が高い場合や湿度が高い日は、
5月でもエアコンや扇風機を活用しましょう。
特に高齢者や乳幼児のいる家庭では、早めの冷房使用が推奨されています。

十分な睡眠・バランスの良い食事で体調管理
体力をつけておくことも熱中症予防の基本です。

5月は「まだ夏じゃないから大丈夫」と
油断しがちですが、

実際には毎年多くの方が
熱中症で搬送されています。

特に高齢者や体調に自信のない方、
屋外活動が多い方は、
今からしっかりとした対策を始めてください。

最後に、
ポイントのおさらい

・5月から熱中症リスクは高まる
・急な暑さ・寒暖差に体が慣れていない
・こまめな水分・塩分補給、服装・環境の工夫、暑熱順化を意識
・天気予報や暑さ指数をチェックし、早めの対策を

「まだ大丈夫」と思わず、
家族や周囲の方とも声をかけ合いながら、
健康で快適な初夏を過ごしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた。

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