日刊マガジン

不安症は脳の働きによるもの

止まらない不安がパッと消える魔法の解消法

あなたのメンタルを蝕む不安のメカニズム

 

あなたは1日のうち
どんな感情で過ごすことが
多いですか?

私たちの脳は1日のうちに
何百種類という感情が
生まれているそうです。

電車が遅延してイラっとしたり、

探し物が見つかってホッとしたり、

大好きな人と会って
嬉しい気持ちになったり、

大きな仕事を前に緊張したり、

毎日たくさんの感情が
動いているはずです。

当然ながら、
毎日ハッピーで幸せな気持ちで
過ごしたいと望んでいる方が
ほとんどだと思います。

ですが、実は、
「スマホ脳」の著者で精神科医の
アンデッシュ・ハンセンによると

脳が最も感じやすい感情とは
”不安”なのだそうです。

なぜなら、脳にとっては
幸福はどうでもよいことで

最も重要なことは
【生き延びること】
だからです。

古来より生存のために
最も必要とされてきた感情が

”不安”

だというのです!

実は、日本ではうつ病よりも
患者数の多いのが”不安症”です。

うつ病は15人に一人の割合ですが

不安障害は10人に一人
と言われています。

不安症はひどくなると
動悸やめまい、発汗、窒息感、
吐き気、手足の震えといった
発作を起こして、

パニック障害につながることもあります。

ハンセン氏によると、
これは全て脳の所業によるもの。

私たちを生かせるために
脳が一生懸命働いた結果
だというのです。

そこで本日は、

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脳の特性から
不安のメカニズムを解明!

いざという時の
不安解消テクニック
◣____________◢

についてお届けします。

ハンセン氏によると
人が不安を感じるのは、

実際には危険ではなくても
脳が「危険かもしれない」と
感じるからです。

例えば、身の回りで
認知症患者がいるとしたら、

「もしかしたら自分も
認知症になるかもしれない」

こう思った時、
ものすごく不安になりませんか?

でも、医師から自分が
診断されたわけでもないので

不安になる理由は存在しません。
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でも、一度不安を感じると

「最近物忘れも激しいし…
集中力が続かないのも気になる」

どんどん不安が
膨らんでいきますよね。

強い不安とは、非常に不快な感情で
原因はわからなくても、
とにかく身体全体で
そう感じてしまうのです。

不安を感じるのは
脳内の扁桃体という部分です。
扁桃体の役割の一つは、
”火災報知器”です。

脳はほんの少しでも、
「危機」を感じたら
火災報知器を鳴らします。

家の火災報知器も
お料理をちょっと焦がしただけでも
鳴ることがありますが、

大事な時に鳴らないよりも
ましだと思いませんか?

それと同じで、脳も
「危機かも?」程度でも
扁桃体を鳴らします。

扁桃体によって警報が鳴り響くと

体が危険に対応しようとして
呼吸が浅くなり
心臓がドキドキしてきます。

ここまでは正常な反応ですが、

不安症が悪化して
パニック障害を起こしてしまう人は

心臓と肺からの信号を
脳が受け取り、

「やっぱり危険が起こっている!!」と
さらにストレスシステムのアクセルを
グイッと踏むからなのです。

すると、さらに呼吸や心拍が速くなり、
さらに脳に危険信号が送られる、
という負のスパイラルが起こるのです。

パニック障害の方は
適切な治療を受ける必要がありますが、

ちょっと不安を感じやすい人は
これが脳の特性である
ということを知っておくことが
不安を悪化させないためにも重要です。

脳はあくまでも
その人を生き延びさせるために
最善を尽くしているのだから。

とはいえ、いざというとき
自分で不安を解消できる術を
持っておきたいですよね。

そこで、2つの方法をご紹介します。

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不安解消のためのテクニック
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1️⃣呼吸

胸の中にジワジワと
”不安”の雲が広がり出したら
深呼吸をしてみてください。

4秒かけて吸って
6秒かけて吐きましょう。

吐く息を長くすることで
自律神経をリラックスモードに
切り替える効果があります。

2️⃣つらい気持ちを言葉にする

自分の感情をなるべく
正確に言葉にすることで、

暴走していた扁桃体を
落ち着かせることができるのです。

脳の中でも司令塔の部分
”前頭葉”が扁桃体をコントロールしています。

前頭葉の中央部分は
自分自身にフォーカスしていて
感情に働きかけています。

一方、前頭葉の外側部分は
周りで起きていることにフォーカスしていて
扁桃体が警報を鳴らした時に
ブレーキをかける役割があります。

大事な試験の前に
扁桃体が警報を鳴らすと

「もし落ちたら…」と
不安と心配が増してきますが、

そんな時は、

「試験を前に緊張しているみたいだな。
自分は今、不安を感じているな。」

と言葉で表現すると、
前頭葉の外側が活発になり
扁桃体を落ち着かせることが
できるそうです。

不安を感じやすい人は
ぜひやってみてくださいね。

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