日刊マガジン

【辛い料理で長生き!?】でも日本人は例外かもしれない理由

ヘルスインフォメーションの
鬼頭です。

辛い食べ物、
特に唐辛子を使った料理は、
世界中で広く愛されています。

日本でもカレーやキムチ、
スパイシースープなど
日常的に口にする人も
少なくありません。

しかし、
「辛いもの=健康に良い」とは
一概に言えないのです。

今回は、

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唐辛子の持つ
健康効果とともに、
その裏に潜むリスク
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について解説します。

唐辛子に含まれる
カプサイシンは、
口内や喉に刺激を与えることで
爽快感を感じさせます。

この刺激によって脳内では
エンドルフィンと呼ばれる
快楽物質が分泌され、
辛い食べ物を「気持ち良い」と
感じるようになるのです。

これはある種の中毒的反応とも
言えるでしょう。

また、辛さの好みには
遺伝的な要因も関係しており、
一卵性双生児は味覚の傾向が
似ているという研究もあります。

さらに、辛いものが好きな人は、
男性ホルモン「テストステロン」
の分泌が多い傾向にあるという
興味深い研究結果も
紹介されました。

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辛い食べ物の健康効果
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唐辛子の摂取によって得られる
健康効果は、
以下のようなものがあります。

・肥満予防:
代謝を高め、体脂肪の蓄積を
防ぐ作用がある

・血圧低下:
血管を拡張し、
血流を良くする働きがある

・心血管・脳血管疾患の
リスク低下:
抗酸化作用の高い成分が
含まれているため、
血管の健康を保つ

・長寿との関係:
中国やアメリカ、
イタリアなどの研究では、
辛いものを常食する人は
総死亡率が低いという
データもある

これらは唐辛子に含まれる
カプサイシンや
ジヒドロカプサイシン、
フェノール化合物などがもたらす
効果と考えられています。

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健康リスクと注意点
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一方で、辛いものの摂取には
明確な健康リスクも存在します。

特に注意すべきは以下の点です。

・胃癌・食道癌・胆のう癌の
リスク:
辛いものの過剰摂取は、
消化器官に慢性的な炎症を
引き起こし、癌化のリスクを
高める可能性がある

・胃への負担:
刺激の強い食品は
胃壁を傷つけ、
胃炎や胃潰瘍の原因となる

・日本人特有のリスク:
前述の健康効果の多くは
中国や欧米で得られた
データであり、
日本人の体質とは必ずしも
一致しない点にも注意が必要

特に日本人は胃癌の発症率が
高いことからも、
辛いものを日常的に
摂取する際には節度が
求められます。

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適度な摂取が鍵
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辛い食べ物は完全に避ける
必要はないものの、
「適度に摂ることが大切」です。

たまにスパイシーな料理を
楽しむのは問題ありませんが、
毎日のように大量の唐辛子を
摂るのはリスクがあります。

また、「辛いものを食べると
気持ちがいいから」と言って
依存的に摂る行為には
注意が必要です。

これはエンドルフィンによる
一時的な快感であり、
長期的には消化器へのダメージが
積み重なる可能性があります。

 

辛い食べ物には、
代謝促進や血圧低下などの
健康効果が期待される一方で、
過剰摂取による消化器系への
悪影響や癌リスクの上昇といった
リスクも存在します。

特に日本人にとっては、
体質や食生活の違いを考慮し、
ほどほどに楽しむ姿勢が
重要です。

健康のために辛いものを
取り入れるならば、
週に数回、少量を心がけること。

そして、
辛さのレベルを少し抑えた
調整をすることが、
体に優しい付き合い方と
言えるでしょう。

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