あなたは、
一日にどれくらいの時間座っていますか?
スマホで調べものをしたり、
デスクワークをしたり、
一日で座っている時間が
意外と長くありませんか?
実は、
「日本人の座っている時間は世界最長」
ご存じでしたか?
シドニー大学やオーストラリアの
研究機関が行った
「平日の総座位時間」の調査によると、
日本人は1日平均7時間も
座っていることが分かっています。
これは対象になった20カ国中、
サウジアラビアと並んで
「世界最長」という結果です。
なるほど、
じゃぁ今日のネタは
「座っている時間が長いから
たまに立ち上がって
肩や腰をほぐす話かな」
と思いましたか?
いいえ、違います。
今あなたは、
このメールをスマホで見ていますか?
それともタブレットやPCですか?
どんな姿勢で見ているでしょうか、、、
首が折れないようにまっすぐ前を見て
画面を目の高さと同じにして見ていますか?
おそらく、
少し下向き加減でスマホを覗き込んで
いるのではないでしょうか。
ある研究によると
首を傾ける角度によっては
『小学2年生が首に乗っている』
ほどの負荷が首周りに
かかっているようです。
詳しくはあとで説明しますね。
あなたがどれくらい首を曲げて
画面を覗き込んでいるかはわかりませんが
正しくない姿勢は、
それだけカラダに負荷を
かけてしまっているということです。
世界でもトップクラスで
座っている時間の長い日本人。
座っているときの姿勢が悪ければ
少しずつ体へのダメージが
蓄積していきます。
いつも肩や腰がダルい、
座っているだけで腰が痛い、、、
首や肩、腰がガチガチで
ストレッチやマッサージ、
お風呂で温めたりしても
全然よくならない、、、
その原因は、
座る時間ではなく
【座る姿勢】
のせいかもしれません。
さらに、
座る姿勢を正すには
【座る前】
で勝負が決まってきます。
座る前を意識している方は
少ないのではないでしょうか。
そこで今日は、
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あなたの首に小学生が乗っている!?
首・肩・腰を傷つけない「座り方」と
「座る前」に気をつける3つのポイント
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についてお伝えします。
日頃、座る姿勢を意識していますか?
・足を組む
・背もたれを使う
といった座り方を
していないでしょうか。
正しい座り姿勢は、
横から見たときに
耳→肩→腰のラインがまっすぐ
_________________________
になっている姿勢です。
背骨がゆるやかなS字状態になることで
バランスよく体を支え、
首周りや腰に
余計な負荷がかからず
筋肉もほぐれていきます。
足を組んだり、
背もたれを使う座り方は、
このバランスが簡単に崩れ
首周りや腰にダメージを与えます。
冒頭でお伝えした、
首への負荷の研究は、
アメリカの脊椎専門医
ケネス・ハンスラージ氏が
おこなったものです。
成人の頭の重さは約4~6キロ
だと言われています。
この研究によると
頭が前に傾くほど
首への負荷は増し、
首の角度が、
・15度になると12kg
・30度で18kg
・45度で22kg
・60度で27kg
の負荷がかかるとされています。
27kgは小学2年生の
平均体重に相当します。
18kgでも幼稚園の年長児の
平均体重に相当します。
首を傾ける角度によっては、
首周りにこれだけの負荷が
かかっていることになります。
首周りの筋肉がガチガチになり
支える力が弱くなると
腰などにも負担がかかってきます。
スマホやPCを見るときに
首が傾いたり、顔が前に出て
足を組むような姿勢や
背もたれにもたれかかる姿勢は、
首周りや腰に大きな負荷がかかることを
想像していただけるのではないでしょうか。
この負担を減らすために
どのように座ればいいのか
お伝えします。
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首・肩・腰を傷めない座り方のコツ
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先ほどもお伝えしましたが、
正しい座り姿勢は、
横から見たときに
耳→肩→腰のラインがまっすぐ
_________________________
になっている姿勢です。
これで一部の関節や筋肉に
負担がかかるのを防げます。
ここで重要になってくるのが
【座る前】
です。
座るまでの動作を、
意識していますか?
人間の体は
知らないうちに
体の使い方に癖が出てきます。
座っているだけで腰を痛めたり、
疲労を感じたりする人は、
座る前の動作に癖が出ている
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
可能性があります。
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座るまでに気をつける3つのステップ
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今からお伝えする座り方は、
動作解析専門家であり
現役のメディカルトレーナーである
夏嶋隆さんの指導方法を引用します。
動作解析とは、
人間や動物の動きを
科学的に解析し、理解することを
専門とする職業です。
座るまでの動作で
気をつけるポイントは3つです。
ステップ1 座る前
_________
視線はまっすぐ前方に向け、
リラックスした姿勢で
椅子を背にして立ちます。
このときに、
ヒザの裏側、
もしくはヒザ裏の少し下あたりを
椅子に接しておきます。
これは、椅子から離れすぎて立つと、
首、肩、腰のラインを保ちながら
姿勢を崩さずに座るのが
難しくなるからです。
ステップ2 腰の落とし方
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視線を正面に向けたまま
足を肩幅ほどに広げ、
つま先は自然と外側に向けたまま
腰を落とします。
座った後も
かかとは床にしっかりつけ
足裏全体に体重をかけます。
これにより、
力みがなく、
まっすぐな姿勢を維持できます。
このままだと、
足が開いた状態になるので、
気になる場合は
足を閉じても大丈夫です。
ただ、
足を閉じたときは
内股にならないように
注意してください。
内股は、かかとが浮きやすくなり
ふくらはぎに力が入ってしまいます。
足が疲れてしまうと、
前傾姿勢になったり
背もたれを使うことで
姿勢が崩れてしまうので、
内股にならないように
注意が必要です。
ステップ3 座る位置
__________
この座り方をすると、
お尻の位置は背もたれまで来ます。
でも、
背中は背もたれにはつけません。
多くの椅子は、
角度の差はあっても
背もたれが後傾しています。
この背もたれ通りに
背中をくっつけた場合、
上半身もカーブに沿って後傾してしまい、
まっすぐな正しい姿勢が
あっさりと崩れてしまうからです。
この3つに気をつけながら
腰を落ち着かせ、
あとは立ち上がるまで、
まっすぐな姿勢をキープします。
最初は、
これまでの体の癖があるので
辛いかもしれませんが、
徐々に体を支える筋肉も
強くなってきます。
これを自然にできるようになれば、
首・肩・腰に過度な負担がかからず、
座っているだけで
少しずつ全身がほぐれていくはずです。
さらに、
ときどき立ち上がったり
肩や腰のストレッチを組み合わせると
血行不良や筋肉が硬くなるのを防いで
病気予防にもつながりますね。
座っている時間が長いからこそ
間違った姿勢の癖が続くと
少しずつダメージが蓄積していきます。
【座る姿勢】と【座る前の動作】
を意識して
首・肩・腰の負担を減らしてください。