ヘルスインフォメーションの
鬼頭です。
近年、「リーキーガット
(腸漏れ症候群)」という言葉が
注目されています。
これは、腸の壁に隙間ができ、
未消化の食物や毒素、細菌が
血液中に漏れ出してしまう
状態です。
今回は、
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リーキーガットが引き起こす
全身への悪影響と、
腸に効果的とされる
“コラーゲン”の働き
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について医学的に解説します。
「リーキーガット」は医学的には
「腸管透過性亢進」とも
呼ばれます。
腸の壁に微細な損傷が
できることで、
異物が血中に入り込み、
免疫系が過剰に反応するように
なります。
その結果、
腸の不調だけでなく、
・全身の炎症や自己免疫疾患
・肌荒れ
・疲労感
・メンタル不調
・肥満など
多岐にわたる健康問題を
引き起こす原因になるのです。
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コラーゲンの
知られざる働き
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「コラーゲン=美肌」という
イメージが強いですが、
実はそれ以上に重要なのが
腸の修復作用です。
コラーゲンに含まれる
グリシンやプロリン、
ヒドロキシプロリンといった
アミノ酸は、傷ついた腸の内壁を
修復する働きがあるため、
リーキーガットの改善に
効果的だとされています。
また、コラーゲンは
消化吸収されやすく、
腸の働きが弱っている人でも
利用しやすい栄養素である
という点もポイントです。
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炎症抑制と
腸内フローラへの影響
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コラーゲンには、
炎症を抑える作用もあります。
体内で「グルタチオン」という
抗酸化物質を生成する際の
材料にもなり、
結果的に腸内や全身の
炎症軽減につながります。
さらに、特定のアミノ酸は
善玉菌(例:ラクトバチルスや
ビフィズス菌)の
成長をサポートし、
腸内フローラのバランスを
整えます。
これにより、
腸内環境が改善され、
リーキーガットの回復がさらに
加速されるのです。
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コラーゲンの
選び方と注意点
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効果を期待するには
コラーゲンの「質」が重要です。
以下のような点に注意しましょう。
・原材料の安全性:
牧草飼育の牛、放牧鶏、天然魚
などから採れる
高品質なものを選ぶ
・添加物の有無:
人工甘味料や保存料は腸を
逆に傷つけることがあるため
注意が必要
サプリメントとして摂る場合も、
製品の品質表示を確認し、
できるだけナチュラルなものを
選びましょう。
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食事とライフスタイルの
改善も重要
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コラーゲンはあくまで
腸の修復を助ける“サポート役”
です。
腸の健康を
根本から改善するには、
バランスのとれた食事、
適度な運動、
ストレス管理などの
ライフスタイルの見直しが
欠かせません。
リーキーガットは
腸の問題にとどまらず、
全身の健康に影響する
重大な状態です。
コラーゲンは、
腸の修復、炎症抑制、
腸内フローラ改善など
多面的な働きにより、
リーキーガット対策として
有効であることが
医学的に示されています。
質の良いコラーゲンを
賢く取り入れつつ、
日々の生活習慣を整えることが、
腸から始める健康維持の
第一歩となるでしょう。