こんばんは。
ヘルスインフォメーションのMasaです。
今回は、
「セルフメディケーションの日」にちなみ、
自分自身の健康を守るための知識と実践について、
分かりやすく、具体的にお届けします。
自身やご家族の毎日をより健やかに過ごすヒントとして、
ぜひ参考にしてください。
◆セルフメディケーションの日とは
ご存知でしたか?
7月24日は日本OTC医薬品協会が制定した
「セルフメディケーションの日」。
この日は、「自分自身の健康は自分で守る」という意識
セルフメディケーションの大切さを、
社会全体で高めていくことを目的に作られました。
セルフメディケーションの考え方は、
世界保健機関(WHO)でも推奨されており、
軽い体調不良や日常の健康管理を、
病院だけに頼るのではなく、
自身の知恵や一般用医薬品(OTC医薬品)を
うまく使いながら、
自分で守っていくことを指します。
◆なぜ今、セルフメディケーションが重要なのか
医療現場の負担増加や医師不足、
医療費の高騰が社会問題となる中、
私たち一人ひとりが日々、
健康管理を積極的に行うことの意義は増しています。
病気になってからあわてて対処するのではなく、
「普段から自分をよく知り、ケアする」ことで、
重症化や慢性化を防ぎ、
イキイキとした毎日を送ることができます。
さらに、
身近な風邪や生活習慣病予防、
夏場の熱中症対策、
感染症の自己管理など、
その場その場で「今できること」を
判断する知識と行動力が、
あなたやご家族のQOL(生活の質)向上につながります。
◆セルフメディケーションの7つの柱
日本OTC医薬品協会が提唱する「セルフケアの7本柱」をご紹介します。
・日々の健康管理(体温や体重、体調のセルフチェック)
・規則正しい生活(バランスの取れた食事、十分な睡眠・休養)
・適度な運動
・ストレスのコントロール
・手洗い・うがい等の感染症予防
・適切なOTC医薬品の利用
・「おかしいな」と思ったら、すみやかに医療機関を受診
これらは、セルフメディケーション実践の基礎となるものです。
無理なくご自身の生活に取り入れてみてください。
◆OTC医薬品の正しい使い方
セルフメディケーションで大きな役割を果たす
OTC医薬品(薬局などで相談しながら購入できる一般用医薬品)ですが、
正しく活用するためには以下のポイントを押さえておくと安心です。
・症状に合った薬を選ぶ:
「なんとなく」で選ばず、症状、体質、現在飲んでいる薬との相互作用などにも注意しましょう。分からない場合は必ず薬剤師に相談。
・用法・用量は必ず守る:
早く治したいからといって、多めに飲んだり、自己判断でやめたりしない。
・「セルフ」とはいえ、「ひとりよがり」は禁物:
数日経っても改善しない、症状が重い、あるいは心配な変化があれば、すみやかに医師に相談。
薬のパッケージや添付文書も
必ず読む習慣を身につけましょう。
新型コロナウイルスの流行などで、
自宅療養が推奨された場面でも、
「正しい薬選び」「自分の体の声に耳を傾ける」
セルフメディケーション力が、多くの人を助けました。
◆夏こそセルフメディケーション!
7月24日前後は、一年でも最も暑さが厳しい時期。「熱中症」が特に懸念されています。
【熱中症予防のためにできること】
気温・湿度・体調のこまめな確認
無理な外出や運動は避ける
水分・塩分の補給
喉がかわいてなくてもこまめな給水
冷房や扇風機で上手に室温調節
また、
夏場は手足口病・プール熱などの
感染症が流行する傾向がありますので、
家族全員での手洗い・うがいの徹底や、
帰宅後のシャワーも感染予防になります。
短い気付きや疑問でも、
放置せず自分自身の変化に敏感でありましょう。
◆セルフメディケーションの落とし穴とは?
「自己判断」や「ネットの知識」で思い込みに陥るケースも増えています。
SNSやネット記事で「この薬が効く」「こんなサプリがいい」と拡散されている内容は、必ずしも科学的根拠や安全性が担保されているわけではありません。
・十分なエビデンスのある情報を取り入れること
・何か違和感や副作用があれば、すぐ専門家に相談する勇気を持つこと
こうした冷静な判断力も、セルフメディケーションの大切な一部です。
◆セルフメディケーション税制とは?
「セルフメディケーション税制」という仕組みもあります。
これは、健康診断など健康維持の取組みを行なった人が、
対象OTC医薬品購入額が一定以上になった場合、「医療費控除」を受けられる制度です。
対象となるOTC医薬品には「セルフメディケーション税控除対象」マークが記載されています。
レシートや領収書を集め、確定申告時に忘れず申告しましょう。
◆伝統医学の知恵と現代のセルフメディケーション
古くから日本でも、
食養生や湯治、薬草を使った養生など、
身近な健康管理の知恵が大切にされてきました。
これらの伝統的生活習慣には
現代科学でも有用性が認められているものも多く、
日々のセルフメディケーションに活かす視点も重要です。
たとえば、
旬の野菜や発酵食品(味噌・ぬか漬け等)を
上手に取り入れることで、
腸内環境が整い、免疫力向上や
メンタルヘルスの安定にもつながることが知られています。
◆ご自身の「セルフメディケーション」宣言
最後に、今日から始めるセルフメディケーションの一歩として、
ご自身やご家族で「〇〇を心がける」と宣言してみませんか?
・朝晩の体調セルフチェック
・毎食野菜を欠かさない
・スマートフォンの使用は夜◯時まで、と決める
・疲れがたまったら、無理せず早めに休む
・体調不良時は一人で悩まず、必要に応じて専門家に相談
こうした小さな「自分との約束」が、あなたの毎日をより安心・快適にします。
今日ご紹介した内容が、皆さまの日々の健康づくりに役立てば幸いです。
医療や健康に「100%の正解」はありませんが、
「自分の身体にもっと関心を持つ」「できることをひとつ増やす」ことが、
きっと将来の大きな財産になります。
どうか、今年の「セルフメディケーションの日」をきっかけに、
ご自身の健康を見直す一日にしてみてください。
それでは、また。