うだるような暑さから一転して
朝晩が急に冷え込むようになりました。
そんな中、むくみや体のだるさ、
肩や首のコリ、腰痛などの不調を
感じることはありませんか?
秋から冬にかけて、こういった不調が
さらにひどくなることがあります。
その原因の一つが
【冷え】
です。
特に暑い時期に冷房で体を冷やし、
汗をかかずに過ごしてしまった方は
秋・冬でさらに【冷え】が
悪化するかもしれません。
通常、成人の体温は
36.1℃から37.2℃の間です。
これを下回ると【冷え】と見なされます。
人間の内臓にとって必要な酵素が
最も活発に働く温度は、37℃前後です。
体温がこの範囲内で保たれていると、
酵素がスムーズに化学反応を進め、
消化や代謝などの生理的な機能が
正常に行われます。
しかし、体温が低すぎると
酵素の働きが大幅に低下してしまいます。
すると、消化機能が落ちて
下痢や便秘になったり、
細胞の代謝が落ちて、
老化が一気に進みます。
また、免疫力が低下すると、
風邪やインフルエンザなどの感染症や
肌の炎症、がんや歯周病などにも
かかりやすくなります。
肩こりや腰痛、疲労感もひどくなり、
体がいつもこわばって緊張するので、
睡眠の質が悪くなったり、
不安やイライラがひどくなることも…。
寒くなってからこういった
あらゆる不調が吹き出す前に、
不調の種を払拭するために
今の時期から冷えないカラダづくりが
非常に重要です。
もし今、冷えで悩んでいる方も
コツコツ対策していけば、
必ず改善されるので、
ぜひ安心してください。
ということで、本日のテーマはこちら。
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食べ物のパワーを味方につけて
冷えない元気な体をつくる!
温活食材選び5つのルール
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「医食同源」という言葉があるように、
日々の食べ物が健康を支え、
病気を予防します。
毎日の食事によって、冷えやすい体
冷えにくい体がつくられるということ。
だから、食材を買う
スーパーを「薬局」だと思えば良いのです。
薬局で薬を選ぶとき、慎重になりますよね。
同様に、スーパーでの食材選びも
慎重に・真剣に・行わなければいけません!笑
選べるようになるためには、
手に取る食材が自分の体にとって
どんな作用をするのかを
知っておくことはとても重要なのです。
そこで、
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体を温める性質のある
食材選び5つのルール
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をご紹介します。
1️⃣柔らかい食品よりも
硬い食品を選ぶ
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体を冷やす大きな原因は水分です。
きゅうりやレタスなどの
柔らかい食品には
水分が多く含まれます。
逆に歯応えのある硬い食べ物は、
水分があまり含まれていません。
例えば、レンコンやゴボウ、
ニンジン、カボチャなどは
体を温める作用が強い食材です。
2️⃣南より北の寒い地域で採れる食品
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その土地で採れる旬の食材が
体には合っています。
寒い地域に住む人は昔からその土地で採れる
体を温める作用のある食品を食べてきました。
日本なら、東北や信州で採れる
リンゴは体を温め、
東南アジア産のバナナは体を冷やします。
特に秋・冬は産地を確認しながら
食材を選ぶのがおすすめです。
3️⃣赤・黄・オレンジ・黒の
暖色系の食品を選ぶ
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「暖色系」の食品は体を温め、
白・青・緑などの「寒色系」は
体を冷やします。
黒は例外ですが、
ここでは「暖色系」に入ります。
買い物で迷ったら、
霜降り肉より赤身肉、
ピーマンよりニンジン、
白米よりも玄米、
緑茶よりも紅茶、
うどんよりもそば、
白砂糖よりもハチミツ
というように、
温かみのある色を選ぶと
食品から体を温めるパワーが得られます。
4️⃣水分が多い食品より
塩分が多い食品を選ぶ
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塩を摂取することで、
体内のエネルギー代謝が活発になり、
体温が上昇します。
そのため、醤油や味噌、漬物などの
塩分の多い食品は体を温めます。
逆に、水分の多い「酢」は
体を冷やすので、寒い時期は
控えた方が無難です。
5️⃣白身より赤身を選ぶ
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肉は、歯応えのある赤身肉が
体を温めます。
逆に、白い脂肪は体を冷やします。
魚も同様に、柔らかい白身魚より
赤身のつよいマグロやカツオ、
サバ、イワシ、サンマなどは
体を温めます。
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冷え食材を温め食材に
変える魔法の足し算
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白米は「白」なので
体を冷やす性質があります。
普通に白米を食べていると
体をどんどん冷やしてしまいが、
体を温める「塩」を加えて
おにぎりにするだけで
体を温める食べ物に変身します。
他にも、
ダイコンやハクサイなどの白い野菜も
元は冷やす性質を持っていますが、
天日干しをして水分を減らし、
塩を加えると
温活野菜に変身します。
ナスも水分が多い柔らかい食品なので、
元は冷やす性質を持っていますが、
味噌をつけて田楽にしたり
塩を加えて漬物にすると
体を温めてくれます。
このようなちょっとした工夫で
温活食品を手軽に摂れるようになるので
ぜひ、この秋冬の温活にお役立てくださいね。
また、【冷え】を遠ざけるためには
物理的に冷やさないことも大事なので、
靴下や肌着などで、しっかり保温するように
してください。